変えてはいけないもの

[Date]2026.09.15  [Category]ブログ

皆さま、ご機嫌いかがでしょうか?『元気な畑のごちそう』株式会社カネエイ 代表取締役の市川義人です。

いつもホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 

商売をしていると、「お客様が求めるなら、元に戻した方がいいのでは?」と判断に迷う場面が必ず出てきます。

今日は、私たちが仕事をするうえで大切にしなければならない「判断の軸」についてお話ししたいと思います。

 

◆ 求められれば、元に戻すべきか?

 

先日、ある販売先からカネエイに対して、「ナスの袋を閉じたときの、上の長い部分を切りそろえてほしい」という要望がありました。

袋を閉じた上の部分です。

以前は農家さんに切りそろえてもらっていました。しかし、SDGs宣言を行ったあと、当社はこの作業をやめました。

理由は単純です。

切った部分はゴミになります。農家さんにも、切りそろえる作業が発生します。

とはいえ、あまり長いと確かに邪魔です。

そこで、袋そのものの縦の長さを短くしました。使う資材も少なくなりました。農家さんの作業も減りました。わずかですが、袋代も安くなりました。

 

これについて社内の販売担当から、 「お客様が求めるなら、元に戻した方がいいのでは?」 という意見が出ました。

私も一瞬そう思いました。

お客様の要望に応える。商売をしている以上、それは当然大切なことです。

 

◆ 変えてはいけないもの

 

でも、考え直しました。 ここには、変えてはいけないものがあります。

誤解しないでください。「袋の上を切らないこと」を絶対に変えてはいけない、という意味ではありません。

そこは方法です。

もっと良い方法があるなら、変えればいい。

別の袋にする。閉じ方を変える。袋の形状そのものを見直す。

見栄えを良くしながら、ゴミも増やさず、農家さんの手間も増やさない方法が見つかるのであれば、私はそちらに変えるべきだと思います。

 

変えてはいけないのは、方法ではありません。

判断の軸です。

必要のないゴミを増やさない。

必要以上の作業を農家さんに増やさない。

資源をできるだけ無駄にしない。

そのうえで、お客様にも良い商品を届ける。ここは変えてはいけない。

お客様から言われたから。売上が増えそうだから。世間がやっているから。

そのたびに会社の判断軸まで変えていたら、「この会社は何を大切にしている会社なのか」が分からなくなります。

もちろん、お客様の要望にはできる限り応えます。 方法も考えます。代替案も探します。

でも、それでも私たちが大切にしているものと両立できないのであれば、場合によっては「それでも、やらない」という判断もあるでしょう。

 

◆ 最後に

 

会社は変わらなければいけません。

時代も変わります。お客様も変わります。

仕事のやり方も変わります。

むしろ、方法はどんどん変えた方がいいと思っています。

 

でも、その一方で、変えてはいけないものもあります。

会社が掲げた価値観を、都合が悪くなったときだけ曲げない。

売上や利益が目の前にぶら下がったときにも、「それでも、これはやらない」と言える。

もちろん、判断の軸そのものが間違っていると分かれば、そこは見直さなければなりません。

ただ、目先の損得や、その場の都合だけを理由に曲げることはしない、ということです。

私は、そこが会社の信念になるのだと思っています。

変えてはいけないのは、やり方ではない。判断の軸です。

それは、これからも大事にしていきたいと思います。