皆さま、ご機嫌いかがでしょうか?『元気な畑のごちそう』株式会社カネエイ 代表取締役の市川義人です。
いつもホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
商売をしていると、「お客様が求めるなら、元に戻した方がいいのでは?」と判断に迷う場面が必ず出てきます。
今日は、私たちが仕事をするうえで大切にしなければならない「判断の軸」についてお話ししたいと思います。
◆ 求められれば、元に戻すべきか?
先日、ある販売先からカネエイに対して、「ナスの袋を閉じたときの、上の長い部分を切りそろえてほしい」という要望がありました。
袋を閉じた上の部分です。
以前は農家さんに切りそろえてもらっていました。しかし、SDGs宣言を行ったあと、当社はこの作業をやめました。
理由は単純です。
切った部分はゴミになります。農家さんにも、切りそろえる作業が発生します。
とはいえ、あまり長いと確かに邪魔です。
そこで、袋そのものの縦の長さを短くしました。使う資材も少なくなりました。農家さんの作業も減りました。わずかですが、袋代も安くなりました。
これについて社内の販売担当から、 「お客様が求めるなら、元に戻した方がいいのでは?」 という意見が出ました。
私も一瞬そう思いました。
お客様の要望に応える。商売をしている以上、それは当然大切なことです。
◆ 変えてはいけないもの
でも、考え直しました。 ここには、変えてはいけないものがあります。
誤解しないでください。「袋の上を切らないこと」を絶対に変えてはいけない、という意味ではありません。
そこは方法です。
もっと良い方法があるなら、変えればいい。
別の袋にする。閉じ方を変える。袋の形状そのものを見直す。
見栄えを良くしながら、ゴミも増やさず、農家さんの手間も増やさない方法が見つかるのであれば、私はそちらに変えるべきだと思います。
変えてはいけないのは、方法ではありません。
判断の軸です。
必要のないゴミを増やさない。
必要以上の作業を農家さんに増やさない。
資源をできるだけ無駄にしない。
そのうえで、お客様にも良い商品を届ける。ここは変えてはいけない。
お客様から言われたから。売上が増えそうだから。世間がやっているから。
そのたびに会社の判断軸まで変えていたら、「この会社は何を大切にしている会社なのか」が分からなくなります。
もちろん、お客様の要望にはできる限り応えます。 方法も考えます。代替案も探します。
でも、それでも私たちが大切にしているものと両立できないのであれば、場合によっては「それでも、やらない」という判断もあるでしょう。
◆ 最後に
会社は変わらなければいけません。
時代も変わります。お客様も変わります。
仕事のやり方も変わります。
むしろ、方法はどんどん変えた方がいいと思っています。
でも、その一方で、変えてはいけないものもあります。
会社が掲げた価値観を、都合が悪くなったときだけ曲げない。
売上や利益が目の前にぶら下がったときにも、「それでも、これはやらない」と言える。
もちろん、判断の軸そのものが間違っていると分かれば、そこは見直さなければなりません。
ただ、目先の損得や、その場の都合だけを理由に曲げることはしない、ということです。
私は、そこが会社の信念になるのだと思っています。
変えてはいけないのは、やり方ではない。判断の軸です。
それは、これからも大事にしていきたいと思います。





