皆さま、ご機嫌いかがでしょうか?『元気な畑のごちそう』株式会社カネエイ 代表取締役の市川義人です。
いつもホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
昨日3月1日は、令和9年4月採用予定の新卒に向けた採用情報が解禁される日でした。
高知県内でも、これから新卒向けの就職説明会が活発になっていきます。
思い返せば昨年、私たちは新卒採用のために全社一丸となって動きました。
説明会に何度も足を運び、グループの魅力を伝えるために工夫を凝らしたグッズもたくさん作りました。
部署の垣根を超えて、みんなで「元気な畑のごちそうグループ」をアピールしたことを覚えています。
しかし、今年の当グループは、新卒採用の場に一切姿を見せていません。会社説明会の案内も出していません。
今日は、なぜ私がこれまでの流れを止めて、中途採用に重きを置くようにしたのか?その背景にある考えをお話しします。
■ 「会社に育ててもらう」という誤解
昨今の新卒市場は、完全な「売り手市場」と言われています。
その影響もあってか、就職活動において「会社がいかに自分を成長させてくれるか」「いかに良い条件で自分を買い取ってくれるか」という受け身の視点ばかりが目立つことに、私は強い危機感を抱いています。
もちろん、高い志と主体性を持って就職活動に臨んでいる優秀な学生が数多くいることは承知しています。決して今の学生全体を否定するつもりはありません。
しかし、根本的な仕事への向き合い方として、「学生時代に何を学び、どんな経験をしてきて、この会社でどう貢献したいのか」という自らの意志がなければ、本当の成長はあり得ません。
厳しい言い方になりますが、今の私たちには「人手不足だから」という理由だけで、自立心のない人を手厚く保護し、長い時間をかけて手取り足取り教育してあげる余裕はありません。
私たちが求めているのは、プロとして自ら動き、専門性を磨こうとする。そんな「ニュースター」です。
不確実な「期待」に過度なコストをかけることは、青果流通を変革するという私たちの目標において、あまりにリスキーだと判断しました。
■ 「育成」という膨大なコストを直視し、プロに投資する
もう一つ、直視しなければならないのが「育成コスト」です。
大手企業であれば、3年ほどかけて様々な職種を経験させ、適性を見極める体力があるでしょう。新卒の「自分探し」に付き合う余裕があるのです。
しかし、私たちの規模や、直面しているビジネスのスピード感は違います。営業、事務、現場……それぞれの持ち場で、一人ひとりが「即戦力」として高いクオリティを発揮しなければ、組織は成り立ちません。
ビジネスマナーから仕事の進め方まで、数年かけて教えていく。その間、現場の皆さんも教育のために自分の時間を削り、結果として疲弊してしまいます。青果業界には「休めない・疲弊する」という古い常識がありましたが、私はこれをシステムで解決し「なるべく疲弊しない」環境を作ることを約束しています。
だからこそ今の私たちは、その貴重なリソースを「教えること(自分探しへの付き合い)」ではなく、「成果を出すこと」と「今いる仲間の環境改善」に集中させるべきなのです。
すでにビジネスマナーや仕事の流れを熟知している。人間関係の調整力を持っている。自分の強み(スペシャルな部分)を自覚している。
こうした経験豊かなプロを仲間に迎え、その高い貢献に対して給与や環境でしっかり報いる。これが、グループ全体を強くし、皆さんが疲弊せずに働ける環境を作るための最短ルートです。事実、現在の当社には多様な経歴を持つ人材が集まり、活躍してくれています。
◆ 最後に:会社に依存せず、自立して働くために
何ひとつ自分の強み(スペシャル)を持たず、ただ会社から言われた「なんとなく」の仕事をこなしているだけでは、将来、会社にしがみつくしかなくなってしまいます。万が一会社が倒産したり、社会の仕組みが大きく変わったりした時に、自力で生きていく術を持てないのは非常にリスキーです。
これから出会う仲間にも、今社内にいるメンバーにも、私はそうなってほしくありません。
だからこそ、あえて厳しい環境(中途採用主体のプロ組織)へと舵を切ります。これは全員に対する「自分のスペシャルを見つけ、磨き続けてほしい」という私からのエールでもあります。
会社は、皆さんがそれぞれの価値を高め、その価値に応じた利益を分配する場所です。「育ててもらう」のではなく、「共に価値を創り出す」。
今年の「新卒採用活動をしない」という方針は、私たちが「次のステージ」へ進むための、前向きな決断です。この姿勢を共有できる仲間と共に、農業の未来を切り拓いていきたいと思っています。
ご自身の持つ「スペシャル」な強みを活かし、私たちと一緒に強い組織を作っていきたい方。ぜひ、お会いしましょう。





