新年のいろんな「正月」と、食べ物。

[Date]2022.01.15  [Category]ブログ

カネエイ販売員 明神です。

年始からの寒波で、記録的な積雪・路面凍結などの影響や被害を、テレビなどでよく目にしますが、皆様おかわりないでしょうか?

弊社所在地の高知県は、南国土佐と言われるだけあり、雪もそこまで降らず、最低気温が0度を下回る日もそんなに多くはありません。

冬になるたび、暖かい土地で生まれ育ったことはありがたいな、と感じます。

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さて、そんな寒さ厳しい中ではありますが、先日1月7日は七草の日でしたね。

我が家でも、

すずな(カブ)、おぎょう(ハハコグサ)、仏の座(コオニタビラコ)

はこべら(ハコベ)、なずな(ペンペングサ)、すずしろ(ダイコン)、せり。

春の七草をつかって、七草粥を作りました。

娘たちが通う保育園でも、当日は「七草集会」が開かれ、春の七草の種類位や「野菜を食べることの大切さ」などを、教わったようです。

私もお正月のご馳走を食べて疲れた胃をやすめるために食べる、という風習どおり、塩分控えめの優しい味つけて、美味しくいただきました。

この「胃を休める」という意味合い意外にも、邪気を払い、万病を除くという呪術的な意味合いもあるようです。

年のはじめの縁担ぎとしても、重要な食べ物なのですね。

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また、来る1月20日は二十日正月

1月20日は、お正月にお迎えした年神様が帰っていく日と考えられていました。
地域によって異なりますが、この日にはお正月の飾り物などを全て片付け終え、締めくくる日とされています。

この日も、1月7日の七草のように、新しい年を良い年にするべく、様々なものが食されます。

お魚の骨と根菜を煮た「あら煮」

真冬の食料調達が困難だったころは、正月のご馳走で作ったものを少しずつ食べていったとして骨だけは残ってたことでしょう。

そんな骨を使って骨の出汁まですべて体内に取り入れるべく、まさに「食べつくした」日。

骨まで残さず食べることに、実りへの感謝や今年の豊作への願いが込められています。

昨今、1月20日までずっとお正月料理をのこしていることも考えにくいですが、「自然の恵みに感謝し、新年も良き年であるように」

という意味付けを「あら煮」に込めて食べる風習が残っているようです。

このあら煮を食べる地域では二十日正月を「骨正月」や「頭正月」「骨崩し」と呼ぶそうです。

 

とろろご飯

おせちなどの正月料理といえば、昔も今も日ごろは食べることのないご馳走ばかりです。これらを食べてばかりだったお正月、どうしても体調を崩しやすくなります。

春の七草で「おなかの調子をととのえる」とはいうものの、寒さも厳しくお腹の調子も今一歩というなら二十日正月に「とろろご飯」を食べて休めてやるのが良いとされ、とろろご飯を食べる地域もあり、これらの地域だと、「麦正月」と呼ばれる事もあります。

 

その他、にも地域によってさまざまな呼び方があり、お正月が終わるからと「終い正月」「正月納め」なんて呼ばれたりもしています。

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年が明けて、再びコロナウイルスの感染拡大が懸念されています。

それでなくても、風邪やインフルエンザが流行りやすい時期でもあります。

栄養のあるモノをたくさん食べて、健康であるための自己管理を今まで以上に気を付けたいものです。

 

また、「骨正月」にあやかり、我々青果流通業も、日々自然の恵みである作物に感謝し、皆様のもとへ新鮮でおいしい青果物をお届けできるよう、昨年よりもなお一層業務に励んでいこうと思うところです。

 

今後とも、元気な畑のごちそうを、よろしくお願いします。